目が覚めるとどしゃぶり。気温26度。やんで降って、を繰り返す。
午前は南投県名間郷へ。品香茶業公司を訪問。乾燥室などを見学し説明をお聞きする。そして本日のメインイベント、茶葉(紅茶/台茶18号紅玉)の手揉み体験。軽く考えていたら、これがなんともたいへんな作業。結構長い時間本気で揉む。いや揉まされる(笑)汗だくだく!終了後には専門家から三名の優秀賞発表。選ばれた茶葉を見ると、なるほど「均等に」というのが大切なポイントだとわかる。住まいの近くにお茶の樹があるので、来年は揉んでみよう。「一定の力で均等に」忘れるべからず。それにしても竹のお道具がすてきで気になって気になって(笑)今日揉んだ紅茶は仕上げて最終地のホテルに届けられる手はず、とのこと。さてどんなお茶に仕上がりますか。
こちらのお茶を色々試飲させてもらい、お土産に少し買い求める。小分けになっているのもいいし、パッケージもかわいい。
『松鶴園』で郷土料理の昼食。雑然とした雰囲気が旅気分を盛り上げてくれる。現地通訳のSさんはしきりに「ここはちょっと」とおっしゃるけど、さにあらず。霊芝のスープ、湖のお魚がとても美味しかった。その後、行政院農業委員會茶葉改良場魚池分場(ながい!)訪問。日月譚を見下ろす素晴らしいロケーション。こちらで「新井耕吉郎」という日本人を知る。日本統治時代の最後の分場長だった方。この方のときに台湾のお茶はすばらしい発展を遂げたとのこと。人となりも素晴らしかったのでしょう、皆さんの新井さんに対するお気持ちがわかり目頭が熱くなる。今この地に立つ木造の建物も新井さんが設計したそうだ。46歳の若さでマラリアで亡くなってしまった新井さん。もう随分経つのにここかしこに新井さんの息吹を感じることができる。新井さんのことを知ることができてよかった。
展示室を見学し、現在の分場長・郭さんのお話をこの地域の紅茶をいただきながらお聞きする。本当は分場を訪問する前に立ち寄るべきだった新井さんの記念碑に手を合わせて湖畔へ。文武廊(台湾唯一の聖像を奉る孔子廊)を参観。
『日月譚大飯店』にて台湾料理の夕食。こちらも美味しい。羊のお肉やカボチャのスープ、ウナギのおこわなど。でも毎回フルコースは厳しいなぁ。
【日月譚泊/映涵渡假飯店】