雨が降ったり止んだりそして晴れたりと目まぐるしいお天気。寒くて街の人は冬の装い。宿の近くでクロワッサンとカッフェの朝ごはん。カッフェがとても美味しい。クロワッサンもいい。お店の方の感じもいい。滞在中の朝ごはんはここにしよう。
観光地と聞いていたのに人がいない。もうシーズンオフなのかしら。静かなストラスブールの街。とてもかわいい。そして何というかこの街の空気は肌に馴染む。 のんびりと、秋を通り過ぎて初冬の趣の街をクルージング。ノートル・ダム大聖堂 Cathédrale Notre-Dame、からくり時計(天文時計/16~19世紀後半)がすごい。作動時間は毎日12時30分。私たちは残念ながら見逃す。そして大聖堂の塔も332段の階段で上がれるのにうっかり。いつもだったら絶対のぼる高いところが大好きな何とかなのに。どちらも再訪のモチベーションにしよう!ちょっと負け惜しみ(笑)
広場には楽しい人々も。そうそうあのグーテンベルクさん、この地に住んでいる時に活版印刷技術を発明したそうで、像が建っていました(グーテンベルク広場 Place Gutenberg)。印刷技術関係から仕事のキャリアを始めたやぎ、いたく感動。
プティフランス Petite Franceと呼ばれる界隈ものんびり散策。三つの塔を持つクヴェール橋 Ponts couverts(昔は屋根が掛かっていた)やヴォーバンダム Barrage Vauban(イル川にかかる堰。ヴォーバン元帥の設計で1686年から1700年にかけて建造。有事の際には水門が開けられた。上階の展望テラスからの眺めがいい)。運河沿いのお花溢れるコロンバージュ Colombages(木骨造)の愛らしい建物と斬新でカラフルな近代・現代美術館 Musee d’Art Moderne et Contemporainもよく溶け込んでいる。
一旦ホテルに戻る。その頃にはわさわさ人が湧き出てきた。早い時間に散策してよかった!午前中偶然通ったレストランが並ぶ通り。そこへ戻り気になっていたお店へ。しかし夜だけの営業のよう。夜に再訪することにして(後からわかったことだけれど、水木定休でした。残念。このお店については後でもうすこし詳しく)別のこれまた気になっていたお店に。鼻が効いてとてもおいしいアルザス料理。店内もかわいらしくて雰囲気良し。メニューはフランス語のみでしたが、マダムが一所懸命英語で説明してくれました。で、ここのエスカルゴ、まことに美味!!シュークルートアルザシアン(Choucroute Alsacienne)もたいへんおいしい。Käsespätzleという地元のパスタ料理もよかった。
旅に出てその土地ならではのお料理をいただけるのはとてもうれしい。フランスはイタリアほど土地土地で違いがない、と耳にするすることもあるけれど(*そんなことはない!とフランス通の友人)、ここアルザスは「アルザス料理」というものをしっかり堪能できそうです。そして、こちらのシェフの手首にはApple Watch!!
歩いているだけでも楽しい街で、言葉が出来なくても疎外感を感じない。観光客は多くとも変に観光客慣れした嫌な感じもない。一日歩いただけですが、すっかりこの街が好きになる。
*ストラスブールの食はこちらで