2006/9/22(金 venerdi)くもり時々晴 ■今年もいざ出発!■

昨年より少し賢くなった。ANAとのコードシェア便をルフトハンザから予約する。そうするとミラノ・リナーテへ入れる上に、フランクフルト空港で長時間乗り換え便を待つ必要もない。マイレージもきちんとつく。うふ、うふふふ、さらに今年はとある15周年を記念してお久しぶりのひろ〜い席。成田ではANAのラウンジでひと休み。広くてきれい。生ビールサーバーがいい!グラスが自働で斜めになるの!!ワインは山梨の甲州。うんうん、県人としてはうれしいわねぇ。つまめるものも結構あってもっとお腹を空かせてくればよかったと思った私は紛れもなくOBASANだ(笑)

空港でのチェックインは新人のトレーニング時期だったようでいつもより時間がかかる。それから自働チェックイン機は預ける荷物があるときはあまりお役に立たないのでは!? 機材・乗務員ともにANAのフライトは、ひろ〜い席(嬉しくて何度も言う・笑)なのでいうまでもなく快適。食事をして映画を見て横になったらフランクフルト。飛行機をルフトハンザに乗り換えてリナーテ到着。インターネット経由で購入したミラノ・カリアリ間のe-ticket(ルフトハンザの子会社、Air One)も問題なく順調にカリアリへ。タクシーで無事ホテルに着いてシャワーを浴び、就寝。しかしタクシーのオバサマの運転はすごかった。細い道をびゅんびゅん。しかもタッチパネル(ナビではない)を操作しながら。ほとんどハンドル握ってないもの!

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2006/9/23(土 sabato)晴 ■Cagliari■

快晴。ホテルの朝食はなかなか充実。ゆで卵、小さくてうまし。プロシュット、ぎゅっとした味。コルネット、それほど甘くなく。カッフェ、よし。初めての街で夜遅く到着することも考えて、その上旅のスタート地点だし、とちょっと贅沢だけれど四つ星にしてみた。これが正解。部屋も快適で、スタッフも親切。ただし星の数が多いからと言って快適かどうかがわからないのがイタリア。ガイドブックやサイトを参考にしつつ、最後はやはり野生の勘ですね(笑)

朝食が済んだところでカリアリの町をぶらぶら探索。サルデーニャの州都、もっとがちゃがちゃした町を想像していたけれど、意外に落ち着いた佇まい。まずは高台にある古代ローマの円形闘技場 Anfiteatro Romanoへ。持参した本によると、「二世紀に建てられ、天然の岩をそのまま丸く削ってつくられている。ギリシアの劇場にはこうした地形をいかしたものが多いが、ローマの円形闘技場にその発想が活かされているのは珍しい」そうだ。今夜コンサートが行われるようで仮設ステージが組まれていた。アーティストはMango、彼の最新アルバム"ti amo cosi"というタイトルがついたコンサート。ちょっと迷ったけれど、チケットが残っているかどうかは調べなかった。惜しいチャンスだったかな。イタリアは遺跡でオペラやコンサートが開かれるのも魅力のひとつ。ここでも夏にはオペラも開かれる。

登った坂道を降りて昼食。カリアリで最初の食事はSan Crispino。お兄さんに、まだ早い?と聞くと、今何時?だって(笑)連れ合いの時計を見て、彼の口から出た言葉は、Prego! あぁ、よかった。日本人は12時過ぎるとお腹が空くのだ(笑)ここで地元のパスタ、Fregolaに遭遇。一見、お茶漬けに乗っているあられの様。スープがたっぷりなところもお茶漬け風。口にすると香ばしくてもちもち。う〜ん、くせになる。“アルミホイルに包まれたパスタ”も初めての経験。

食後は国立考古学博物館 Museo Archeologico Nazionaleを見て(なぜかまた無料だった)、広場で開かれている青空市場を冷やかしたり海沿いを散歩したり、まずはのんびりと初めてのカリアリを歩き、静かに日は暮れて行く。順調な滑り出し!お昼にたくさん食べたので、夕食は取らずにそのままベッドへ。

サルデーニャの地図


2006/9/24(日 domenica)晴 ■Sant'Aantiocoへ■

南西に浮かぶ、二つの島。その内の一つサンタンティオコへFMS社のバスで行く。本で見たようなきれいで静かな入り江を求めて。しかし、サンタンティオコ島のサンタンティオコでバスを降りてしまった私たちは結局想像していたような場所へは辿り着けず、お昼をIl Cantuccioで食べてカリアリへ戻ることに。来るときあたふたとバスを降りたので、しかもバス停を通り過ぎてからだったので、帰りの時間(行きに必ず帰りの時刻も調べることにしているのにこの時はうっかり)もバス停もわからず。リストランテの人にバス停は教えてもらうもののそこには時刻表がない。お店に戻ってバスの時間を調べてもらおうと歩き出したら、お店で行き合ったドイツ人(サルデーニャ在住)ガイドにばったり。彼はとても親切で、自分たちのバスに同乗できるか運転手に聞いてくれると言う。その道すがら町の人にバスの時刻も尋ねてくれる。う〜ん、いい人だ。結局バスの運転手は私たちの同乗には首を縦にふらず、バスを待つことになったが、だいたいの時間がわかれば待つのも苦ではない。気にする彼に大丈夫だよと手を振って別れる。そして私たちはバスで無事にカリアリへ。求めた入り江には出会えなかったけれど人情とフラミンゴには出会えた。

夜はBarでワインとおつまみで軽く。今回はさらに強い味方「bar d'Italia del Gambero Rosso 2006」を持参。友に感謝。その中からホテルのすぐ近くにあるANTICO CAFFE DAL 1855 (3tazzine & 3 chicchi)へ。雰囲気よし味よしサービスよし。料理のメニューも充実しているので一杯から食事にも使えるバール。ここはいいです!

お昼は、海の幸のサラダ Insalata di mare、 漁師風リゾット Risotto di marinara、 ウニのパスタ Spaghetti ai ricci。味がちょっと濃かったかな。


2006/9/25(月 lunedi)雨 のち 晴 ■海だ海だ砂浜だ!■

夜半にものすごい雷と稲妻。きれいな虹がかかっている。バスでPoettoという長く続く砂浜へ。すぐ近くにこんなビーチがあってカリアリの人は幸せだ。夏はさぞ賑やかなのだろう。でも今は人影もまばら。それでも泳いでいる人も何人かいる。お年寄りのグループもやって来た。イスに静かに座り海を眺めている人もいれば、水に入る強者も!イタリアのお年寄り、恐るべし(笑)そんな光景をのんびり眺めながら海の家でビールを飲む。う〜ん、のびのび〜。

街に戻り、Cafe Svizzeraで昼食。サラダ(Fantasia)、パニーノ(パンチェッタ・チーズ)、グラス白、カッフェ。天上が高くクラシックな内装で落ち着いた雰囲気。サラダもおいしかった。

夕立をやりすごし、Ristrante Floraへ。カボチャの花のフライ・タコのサラダ(ラディッキョとタコ)・チポッラのラヴィオリ・ミネストローネ・トリッパ・赤ワイン・ドルチェ・カッフェ。お料理はどれもとても美味しかったけれど、ワイングラスが小さすぎ!(涙)どうやらワインのクラスがあがると大きなグラスになるようだけれど、私たちが頼んだワインもそれなりのワイン。こんなにグラスが小さかったらポテンシャルが発揮できず気の毒だ。何度も「グラスを大きいものに」と喉まで出かかったけれど、他のテーブルで同じワインを飲んでいる人たちも小さなグラスだったので思いとどまる。そして発見。トスカーナやピエモンテのワインをオーダーしている人たちには大きなグラスのよう。地元のワインは小さなグラスだ。そう言う評価なのか。ダメだよ。地元ワインだってもっと大きなグラスじゃなくちゃ!このお店は90年代にトラットリアからリストランテになったらしい。お店の雰囲気もエレガントでお食事も美味しい。でもスタッフの物腰(サービスが悪い、という訳ではないけれど)とワイングラスはリストランテと名乗るには物足りなかった。

さて、明日はオリスターノへ移動。どんなお楽しみが待っているだろうか。+つづく


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