2007年9月29日(土・sabato)晴 ■いざ“階段”へ■

朝ご飯に出たリコッタクリームが感動的に美味しい。シニョーラに作り方を聞いてしっかりメモ。さて、名残惜しいけれど“階段”を目指さなくちゃと宿代のお会計。事務所を兼ねているプライベート部分へ。ひゃ〜、すごい!18世紀の建物で天井にはフレスコ画。オペラグラスや懐中時計、大きなべっ甲の髪飾りなど、シニョーラのお祖父様やお祖母様の愛蔵品が並び、優雅な暮らし振りが偲ばれる。やはりかなりのお家だったのだわ。だからシニョーラもあんなに品が良くて、と独り合点。ホテル滞在にはないお楽しみがいっぱいのB&B。旅がさらに楽しくなって大正解。ますます名残惜しいけれど別れを告げ、駅へ。ジェーラGela経由でカルタジローネCaltagironeへ。駅からはタクシーでB&Bへ。今度の宿はちゃきちゃきした若いマンマ。お部屋も清潔でバスルームも明るい。ここでの滞在も快適そうで一安心。

まずは階段、サンタ・マリア・デル・モンテ階段(La Scala di Santa Maria del Monte)を目指す。「階段へ行こう!」という家人の一言から始まった今回の旅。ついに来ました!一段一段違うタイルが縁にはめられていて楽しい。脇にはずらっと陶器のお店。上からの眺めもすばらしい。階段を堪能し町をぶらぶら。偶然バスからわらわらと民族衣装を来た人たちが。何だろうと思いながら後を付けて行くと広場で歌と踊りが始まった。しばらくして皆で移動を始める。さらに付いて行く(笑)パスタ会社のイベントと判明。面白く見ていたらイラン人のドットーレに呼び止められてアンケートに答えることに。普段食べているパスタの銘柄やその理由、ロングパスタとショートパスタはどっちが好きか、天然酵母のパンとビール酵母のパンはどっちが好みかなどなど。全問真面目に回答。そしてパンとパスタをゲット。イベント終了後ではないと渡せないという会社のスタッフ。ドットーレはとても真面目な人で途中でも差し上げますからと約束したことを何とか実行しようと一所懸命。結局裏からこっそり。荷物になるからもらえなくても正直なところ良かったけれど、イラン人ドットーレの約束を守ろうとそうる姿勢に感動。

Photo:左 サンタ・マリア・デル・モンテ階段 /右 イベントに乱入のウェディングカップル写真撮り


2007年9月30日(日・domenica) 晴 とつぜん 雨 ■アンナ・ボリアを探せ!■

きれいな小鳥の声で目を覚ます。今日のミッションはシラクーサで買った焼き物の作者、アンナさんを探すこと。インフォメーションのおねーさんが教えてくれたお店が弟さんのお店で弟さんがアンナさんの携帯番号を教えてくれて、途中ハプニングもあったけれど、無事ミッション終了。アンナさんの工房を訪ねることが出来た。電話一本で見ず知らずの私たちを送り迎えしてくれたアンナさん。こんなことも大きな街にはない触れ合いかも。やはりシチリアはいいなぁ。工房を訪ねる前に足を延ばした州立陶器博物館Museo Regionale della Ceramicaも必見。見応えあり。しかも今日は無料でした。日曜日だったから!?

夜は宿の若いマンマお勧めのリストランテLa Piazzetta。美味しかった。お店の人に焼き物のお土産までいただく。やはりシチリアはいい!(笑)

階段と焼き物だけだと思っていたカルタジローネ。左にあらず。再訪を誓って眠りにつく。明日は大都会カターニャへ。+つづく

Photo:左 州立陶器博物館前/右 アンナ・ボリアさんの工房
I piatti di oggi