2008年10月4日(土・sabato) 快晴 風強し ■イタリアのミオパエーゼ!■

Paviaへ向かう。ホテルは以前一度だけ泊まったことのある駅至近のホテル。あまり清潔なイメージがなかったので少々不安を抱えながらも、諸事情によりこちらを予約。不安はチェックイン後部屋に入った途端に現実のものに。アパルタメント式の広い部屋にしてくれたのはありがたいが、どうにもこうにもカビ臭い。そして案の定掃除は行き届いておらず。出掛けている間の掃除をお願いする。しかし戻ってもカビ臭は相変わらず。飛んでいるカビが見えるようだ(苦笑)ふと見るとテーブルの足がカビだらけ!取り合えず拭いてみる。そして寝室の外に出してみる。でもダメだっ。がまんできない!!フロントにかけ込んで別の部屋に替えてもらえるよう依頼。しかし満室。でもあんなにカビ臭い部屋では一晩だって眠れない。事情を説明するものの理解されず。こう言うときは英語の方がいいのにこんなときに限ってイタリア語しか出来ないホテルマン(涙)、ここで私の頭はパニック。かなり直接的な物言いになってしまった。ともかく、他のホテルに部屋が取れたらキャンセル料なしで部屋を引き払ってもいいと取り付ける。急ぎいつもの宿に。よかった!部屋があった!!またも急いで取って返し、荷物をがぁ〜っとまとめて移動。その時にはかなりクールダウンしていたのでフロントのおじさんにも丁寧にお礼を言う。向こうも冷静になっていて、気まずかったムードが氷解。しかし言ってはなんですが、汚さとかび臭さ、尋常ではないですよ。他の人たちはあれでなぜ大丈夫なのだろうか... しかし何はともあれ一件落着。ほっ。

ホテル大移動事件の前にはしっかり観光。二度目となるCertosa di Paviaへ、初めてのnさんをご案内。バスを降りてうっかり反対側へ歩き出してしまったようだ。年配の女性に道を尋ねたら、やさしく頭を撫でられた。えっと、かなりの大人なんですけど(笑)お陰様で無事に到着。う〜ん、何度見てもすごい!ゆっくり内部を堪能し、外のバールで喉を潤す。今夜はお楽しみの夕食ゆえ、お昼は控えめに。ビールとガチョウのサラミのみ。そして町に戻り、前述の大騒ぎがあり、一時はどうなることかと思ったけれど無事に着物に着替え、ホテルのロビーに集合。メンバーはnさんとミラノ在住のTさん、そして私たち。なんとTさん、きものを着て列車でパヴィーアに。しかも帯はミラノで(ミラノでですよ!)自作した友禅の帯!驚愕です。

ひとしきりお喋りした後、連れ立って毎年のお約束になったアンジェロシェフのお店に。今夜は大勢でさらに楽しい夜。シェフも心なしかいつもより浮き浮きしている。nさん、Tさん、美女連のおかげ?(笑)今夜は、白トリュフは時間が経って茶色になった方(Maturo)が香りがいい、ということを知った。へぇ〜。何でもかんでも新しいものを喜びがちな昨今のニッポン人ですが、イタリアに来るとこんなものも熟成させるの?という驚きがある。会話も弾みワインも素晴らしくあっと言う間に時間が過ぎる。人生で最も大切なものは「楽しい時間、美味しい食事、それらをシェアできる家族や友人」だと再認識。縁あって出会った人たちとこれからもそのご縁を紡いで行きたい。シェフたちにもまた会えますように。ミラノに戻るTさんとリストランテの前で別れ、nさんと三人、足取り軽くホテルに戻る。数日まだ滞在が残っているnさんとは別に、明日は帰国の途。トラブルもなく毎日が愉快だった。出会った人たち、訪れた場所、すべてに感謝。また来年!

Photo:左 Certosa di Pavia入り口/右 Certosa di Pavia中庭

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