2009年9月29日(火・martedi) 雲多し ■音楽の都に別れを告げる■
ミラノ・マルペンサまで飛行機に乗り、Sademのバスでトリノまで(2時間)。トリノは初めてでしかも夜に着くので不安がないことはないが、なんとかなるだろうと高を括っていた。終点のバス停Autostazione Comunaleはポルタヌオーヴァ駅Stazione di Porta Nuova近くにあると思い込んでいたし。しかし左にあらず。かなり手前で降ろされた。タクシーも呼ばないと来ないらしい。ひゃ〜、どうしよう。すると一緒に降りた女性が英語で話しかけてきた。彼女もどうやら駅近くに到着するものとばっかり思っていたようだ。もう一組、一緒に降りた人たちが呼んだタクシーのドライバーが彼女のタクシーを手配してくれ、そのタクシーが私たちのタクシーを呼んでくれることになった。素晴らしい連携プレイ!親切に助けられ、無事にB&B到着。ほっ。
友人に紹介してもらったB&Bのマンマは噂に聞いていた通りフレンドリー。トリノ人はスノッブな人たちだとずっと風評を信じ思い込んでいたが、こちらも左にあらず(ただしバスのドライバーはあまり感じが良くなかった)。赤ワインを一杯いただいて今夜はともかく眠りにつく。どんな明日が待っているのだろうか。
*Sademのバス。一つ手前のPorta Susaは駅に近く賑やかなところにバス停がありました。
Photo:左 飛行機からの眺め/右 イタリアで食べた最初の一皿
2009年9月30日(水・mercoledi)晴 ■トリノ散策■
王宮、ドゥオーモを見てal bicerinにトライするも定休日。帰りにまたトリノに立ち寄るのでそのときに再訪することにして街をぶらぶら。偶然メルカート発見。かなり大きい。メルカート探索は旅の大きな楽しみのひとつだ。十分楽しんで、Caffe Torinoへ。きゃ〜、感動的にカッフェが美味しい。通りかかって目を付けていたお店Porta di Savonaでお昼ご飯。Mono Piattiと呼ばれるワンプレートランチが人気。家人はそれを。ワイン・水・カッフェ・ドルチェ付き。これで€8.70は安い!私は単品でパスタをいただく。どれもなかなか。さすがイタリアだわぁ。最初から美味しいものがいただけて。さて、お腹が満たされたら少し遠出。スペルガ大聖堂Basilica di Supergaへ。散歩がてらポー川沿いをしばらく歩き、途中のバス停から61番のバスでSassi Spergaまで。そこから登山電車で。この小さくてかわいい列車が楽しい。まずは大聖堂の裏手にある「スペルガの悲劇」の犠牲者を追悼した墓碑を訪ね手をあわせる。その後クーポラに登りトリノの街を見下ろす。少し霞んでいたが見事な眺め。帰りは登山電車と15番のトラムを乗り継いで戻る。異様な大きさでそびえるモーレ・アントネッリアーナMole Antonelliana Museo Nazionale del Cnemaへ。ここはすごい!ちょうど日本漫画の特別展をやっていて面白く見る。ここに来たらエレベーターにも乗るべし。
夜はお昼と同じリストランテで。赤タマネギのフリタッティーナ(薄いオムレツ)、ポルチーニのパスタ、カステルマーニョソースのタヤリン、それにハウスワインの赤1/2、ティラミス、モスカートのジュレ、カッフェを。あぁ、イタリアに戻って来たんだとしみじみ感じる、だってご飯が美味しい!
さて、B&B。今朝の予感は的中。あまりに複雑な扉を開けることができない。がちゃがちゃとやっていたらちょうど外出をするお隣の男性が助け船。ふぅ〜。
“いけすかない工業都市”というイメージは見事に払拭される。明日はヴァッレダオスタへ移動。+つづく+
Photo:左 メルカート/右 登山電車の車両