イタリアを旅して何より楽しみなのは「食事」である。2000年6月に旅した南イタリアでも思う存分楽しんだ、地元の美味しい食べ物とワイン。近くの海で水揚げされる新鮮な魚介類。地元で取れる元気に育った野菜たち。キラキラ光る作りたてのモッツァレラ。場所によって味も香りも違うオリーブオイル。そしてそんな食事をさらに豊かにしてくれる地元のワイン。最後に楽しいお喋りが加わり、イタリアの食文化はそれはそれは豊かなのである。
そしてその豊かな食文化をささえる、料理人とカメリエーレたち。自分の仕事に誇りを持ち、楽しみながら働いている。ときには感じの悪いお店ももちろんあるけれど、多くの人たちは自分の仕事を大いに楽しんでいるようである。