2005/10/1(土 sabato)晴 ■トリエステへ■

ウーディネ経由で東の果てトリエステ Triesteへ。すぐ横にスロヴェニアが迫る国境沿いの街。ベネツィア湾を挟んでベネツィアと対岸に当たる。

街を歩いてみると、今まで訪れたどの街とも印象が違う。イタリアではなくどこかテレビなどで見たオーストリアのイメージ。それもそのはず、トリエステは18世紀から19世紀にかけて、オーストリア・ハンガリー帝国の重要な港として栄えたのである。行く人にエキゾチックな美男美女が多い。サッカーのジダン選手に似た人も多い!それもこれもこの街の複雑な歴史の名残なのだろうか。それからビヤホールが多いのも他のイタリアの街と異なっている。偶然立ち寄ってみたかったエノテカ Granmalabar発見。さっそく中に入る。いるいるここにもジダンが!(笑)壁にはずらっとワインのボトル。お店でグラスでも飲めるし、ボトルを買うこともできる。この地方の白と赤をお勧めを聞きながらオーダー。やはりヴェネツィア・フリウリ・ジューリアは白かなぁ。地元のサラミをつまみながら(もちろんおまけ)ワインのことをあれこれ教えてもらう。こう言うやり取りも旅の楽しさ。あっ、こちらのカッフェも美味。

どうやら軍の何かの大会があるようで、広場では戦車などが展示され軍人が市民へ様々なデモンストレーションを行っていた。テントの中ではコンピュータで子供たちが軍人の説明を受けながら、戦闘のシミュレーションゲーム(?)を行っていた。う〜ん、いいのか。

夜はエノテカのお兄さんに教えてもらったお店へ。悪くはなかったけれど、すごく良かったとも言い難く。思うにこじゃれ系では東京のお店の方がいいような。で、そう言うものをイタリアで食べたい訳ではなく。もっと地元の味、というのを堪能したいのよ。と言う訳で明日の食事にかけよう!


2005/10/2(日 domenica) 曇り のち 晴れ 夜小雨■海の幸!■

今日はどこでご飯を食べようかとOSTERIE D'ITALIAを見ていて、重大なことに気がついた。ここトリエステではお店が軒並み日曜定休なのだ。日曜日に営業しているところを必死に探す。良さそうなお店が昼間だけ営業していた。そこへ行くしかない!そしてもう一つ驚いたことにメニューを見ていると魚介が以外に少ない。しかし、お昼に行こうと決めたお店はその名もANTIPASTOTECA DI MARE。期待できる!!果たして期待は裏切られず。いやもうそれ以上。まず気取った料理ではないこと。しかし丁寧であること。地元の恵みをふんだんに使っていること。いつも思い描く三拍子が揃っていました。お店に古いColor Classicが置いてあったのも好印象(笑)最後のクレープのドルチェまで大満足でお店を出る。コマーシャルじゃないけれど「開いててよかった!」

ウニタ・ディタリア広場 Piazza dell'Unita d'Italiaでは大掛かりな催し物。最初は面白がって見ていたけれど、足並み揃えて行進する軍隊を観ていたら次第に気分が悪くなってきた。周りの荘厳な建物と相まってなんだか過去へタイムスリップしたような気さえする。世界中どこへも自由に行かれその国の文化を堪能し、地元の食材やお酒に舌鼓を打つ。旅で出会った人たちとの一期一会を楽しむ。そんな世の中であって欲しいと切に願う。さて、気持ちを切り替えて街をお散歩。それにしてもここトリエステはお天気の日とそうではないときで街の印象ががらっと変わる。青空の下では朗らかな街が今日の空の下では少し陰鬱だ。

カステッロ Castelloのあるサン・ジュストの丘へ。見晴らしがとてもいい。サン・ジュスト聖堂 Cattedrale di S. Giustoは修復中で入れず。その他Teatro Romanaなどを見る。夜は雨が降り出し寒くなった。バールで軽くビールとおつまみ。さて明日はロメオを求めて、相方はジュリエッタを?(笑)ヴェローナへ!+つづく


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