ヴェローナ Veronaへ着くとなんとざんざん降り。友だちが前に泊まってとても良かったとお勧めの、その名もGiulietta e Romeo。バスタブも大きく部屋も快適。スタッフの感じも良く、ロケーションもアレーナ Arenaのすぐ近くとこれまた良し。以前ヴェローナからバスに乗ったことがあるものの町へ滞在するのは初めて。今さら、とも思ったけれど、とても可愛い町で観光地なのに居心地がいい。来て良かった。そしてもう一つの楽しみはもちろん食事。ヴェローナを訪れたことがある人が口を揃えてとても美味しかったと言うのだ。
雨の中、負けずと町へ出る。アレーナでは夏の野外オペラシーズンを終えて舞台の解体作業中。明日中へ入ってみよう。アレーナの前のバールで赤ワインを飲みながら明日の晴れを祈る。大きなグラスで好印象。ポテチ付きで€3。雀がたくさん寄ってきてかわいい。ポテチ目当てかしら。
さて夜はお待ちかね食事タ〜イム!まずはホテルにもほど近い、Trattoria Al Pompiereへ。暖かみのあるきちんとした雰囲気のお店。棚には様々なプロシュットが並ぶ。その隣にはチーズケースも。しかもそれぞれに専属のスタッフがいる。いやでも期待が高まる。地元のものと他のもの、取合せてまずはプロシュット。ひゃ〜、すごい量。ピクルスやジャムもついてきて、これまた美味しい。ビーゴリ Bigoliというこの地方のパスタとスープ。そしてチーズの盛り合わせ。チーズにも様々なジャムがついてきて美味。プロシュットもチーズもそれぞれ担当の方が丁寧に説明してくれる。覚えられないので紙に書いてもらう。そしてソムリエに選んでもらった赤ワインがお料理にとても良く合う。もちろん銘柄はAmarone della Valpolicella。すいすいと開けてしまったら他の作り手のアマローネをサーヴィスしてくれた。感謝!ひっきりなしにお客さんが入る。ホテルから予約を入れておいてよかった。この内容でこのお値段そしてサービスなら混むのも当たり前か。かくしてヴェローナの初日は心から満足が行くものでした。
2005/10/4(火 martedi)くもり ときどき 雨 のち 晴 ■ジュリエッタ!■
さて今夜も食事が楽しみです。今日のお店はAL VERSAGLIERE。イタリアのお店の常、入り口は小さくて目立たないが中に入ると広い。ここも入り口だけ見ていると果たして美味しいものが食べられるのか、という感じですが、そう言うみてくれから良いお店を見つける鼻を鍛えなくてはいけません(笑)はたしてこちらも美味しかった!詳しいメニューはCucinaのページにゆずるとして、一つ覚えた新しいこと。琥珀色に色づいたグラッパを連れ合いが食後酒でオーダー。オーナーの説明にオーク(イタリア語はguercia)で寝かせているのだろうと理解するが、「違う!オークではない!!」と言う。「rovere, rovere」と繰り返す。説明を聴いているとオークなんだけど、rovereってなんだ。辞書を引くと“ツクバネガシ・オーク材”となっている。どう違うの?と困惑していたら隣の席の男性が丁寧に説明してくれる。オークに似ているが少し違う材のよう。この地では明確に区別されているらしい。帰り際お礼を言いながら手を差し出すと、こちらこそお陰様で新しいことを知ることが出来た、ありがとう、とおっしゃる。こういうひとときの触れ合いがとても嬉しい。食事ももちろん美味しかったけれど、この方のおかげで何倍も素敵な夜になった。ヴェローナ、またぜひ訪れたい街。明日はいよいよ最終地パヴィーア。昨年の滞在で味をしめて再訪。アンジェロシェフの優しい笑い顔が目に浮かぶ!今年もまた感動が待っているのか!? +つづく+
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